◻Luciano(ルチアーノ)

1974年、ジャマイカ、デービー・タウンに生まれる。いわゆる第二世代のルーツ・レゲエ・アーティストとして、80年代からクラブシーンで活躍。92年にキングストンに移住した後、プロデューサーPhillip ‘Fatis’ Burrellの運営するレーベルXterminatorにて頭角を表す。『Chant Out』や『Poor&Simple』は、イギリスのレゲエチャートにもランクインを果たした。2016年にはグラミー賞のベストレゲエアルバム部門にノミネートしている。コンシャスなメッセージが特徴のラスタファリ。現在のジャマイカを代表するシンガー。
◻Bunny Wailer(バニー・ウェイラー)

1947年、ジャマイカ、キングストン出身。ボブ・マーリー、ピーター・トッシュとともにTHE WAILERSとして活動。『One Love』をはじめ、100曲以上のヒットソングを残す。1974年にTHE WAILERSを脱退したのち、ソロアーティストとしても精力的に活動を続けている。レゲエを世界に知らしめた立役者であり、ジャマイカ音楽史上もっとも偉大なミュージシャンのひとりとして神格化されている。
◻John Holt(ジョン・ホルト)

1947年、ジャマイカ、キングストン出身。12歳から音楽活動を始め、パラゴンズのリード・ボーカルとしてキャリアを積んだ。ジャマイカの音楽スタイルの基礎を築いた音楽スタジオ「Studio One」の創成期に活躍したシンガー。見事なまでの歌唱力を誇り、バラード歌手として時代を築いた。圧倒的なセンスと美声で80年代からはソロ・シンガーとしても活躍し続けた真の実力派アーティスト。本作撮影中の2014年に亡くなった。
◻Wesstrybe(ウェストライブ)

ロサンゼルス発のダンスホール・レゲエ・クルー。4人の兄弟たちが中心となり、多様なジャンルの音楽を取り入れた音楽表現で愛のメッセージを若者に届けている。
◻Yumiko Gabe(ユミコ・ガベ)

ジャマイカ・キングストン在住のラジオDJ、セレクター。
2005年ギネスビール主催のジャマイカ・キングストンで開催されたカーサウンド全国戦で優勝。現地でも注目を集める日本人女性の一人でもある。
◻Ras Hailu(ラス・ハイル)

エチオピア・シャシャマネに帰還したラスタファリの一人。バナナの皮を乾燥させて作るアート「バナナ・アート」作品で有名。誇り高い黒人文化や歴史を題材とした作品が特徴。
◻Derek a.k.a Johnny Black(デレク ”ジョニー・ブラック”)

ラスタファリの長老の一人。レゲエを生み出した天才アーティストの元マネージャーを務めた経験から、映画では本邦初公開の貴重な証言を語る。
波乱の人生を生き抜いた上で形成された穏やかな性格には、威厳すら宿る。本作のナレーションも担当する。
◻監督・杉野 啓基(すぎの ひろき)
1980年生まれ。 故・黒澤明映画監督の作品に感銘を受け、映画の道を志してロサンゼルスへと渡る。 ロサンゼルスの映画学校にてハリウッド式映像術を学んだのち、現地でハリソン・フォード主演 『Hollywood Homicide』等、映像制作に携わる。 学生時代に初監督したショートフィルム『Still searchin’』は、第2回黒澤明記念映画祭に公式 選出される。 2004年に起ちあげた映像製作チームのhighrockfilmにて、アメリカで多くの商業映像を制作。 2007年帰国。活動拠点を東京に移し、映画のみならず、国内外ブランドの映像、ミュージック ビデオ等、活動の場を広げる。 音楽関係の撮影経験も豊富で、2014年より、音楽フェスULTRA JAPANアフタームービーのプ ロデュースを担当。2017~2018年には世界最大の音楽フェスとして知られるULTRA MIAMIに、唯一のアジア人スタッフとして招聘され、撮影を行った。